大学卒業後から約6年間、営業の仕事に就いていました。仕事自体はやりがいはあったのですが、プライベートな時間が取れないことが悩みでした。売上確保のための残業や接待で、22時〜23時まで仕事をしているような日常。そんな折、結婚を機に転職を決意。家庭の時間がまったく取れない生活から、プライベートを充実させる生活を得ようと転職先を探すことにしたのです。

この会社は知人の紹介から知りました。面接では、福岡市の受託企業であること、勤務時間が8時から17時までときっちり決まっていること、残業も月平均2時間以内とほとんどないことを伺いました。実際に入社して以降、平日も休日も自宅でゆっくりと過ごせています。週休2日のシフト制で、6週間に1度は3連休もあります。おかげで妻と旅行に出かけることも増えました。最近では、箱根や熊本の温泉地まで足を運んでいます。GWなどの混雑日を避けて、人が少ない平日にゆったりと旅行できるメリットは予想以上に大きいですよ。

福岡市内の一般廃棄物最終処分場の維持管理が仕事です。具体的には、一般市民から持ち込まれる不燃ごみや清掃工場から搬入される焼却灰を、建設重機等を使って廃棄物を埋め立てていく仕事です。

特に埋立場維持管理業務は、搬入車両を安全に誘導することや、ごみの捨て方のルールにしたがって適切な指導を行うことが重要です。これも他の作業員と連携しておこなっています。この流れをルーティンで繰り返し、1日の終わりには覆土をかけ、重機や機械に異常がないかといった終了点検を行います。

長年の営業職からまったく違う仕事に就いたことで、最初は重機や機械がうまく使えず苦労しました。それでも段々と重機にも慣れ、スピードやスキルが上がっていくことが、楽しくもありやりがいにもつながっています。私の仕事は、安全かつ適正な埋立処理をおこないながら、新たな建設が難しいと言われている処分場の施設を少しでも長く使えるようにしていくために、自分の頭で工夫も考えながらおこなうことです。その中でスキルやノウハウが身につくにつれ、市民の役に立っている実感も少しずつ得られるようになっています。

そして何よりのやりがいは、この仕事自体の意義です。生活上、必ずごみは発生します。毎日、大量に発生するごみの処分は、誰かがやらないといけない仕事、必要不可欠な仕事です。日常生活ではあまり気にすることがないごみの最終処分ですが、私たちのような存在がいるからこそ、当たり前に行われているのです。市民の生活が「安心・安全」に成り立っているという自負は、前職の営業職とはまた違ったやりがいです。

未経験からの転職のため、知識と技術の両面でどんどんスキルアップしていきたいと思っています。特に資格取得。昨年は、測量士補を取得し、現在は測量士、一級土木施工管理技士の資格取得を目指して勉強中です。ごみ処理は意外と奥深くて、単純にごみを埋めていけばいいというものではありません。埋立場の日々の変化に気を配りながら考えて自分なりに新しいチャレンジもあります。
私も今回、福岡市が海外から受けいれた研修生に対してごみの埋立技術や機械のメンテナンス等をレクチャーする講師役をつとめました。大げさに聞こえるかもしれませんが、今後は自分自身の技術や知識を活かして世界にむけて貢献したいと思っています。

ごみの処分には大型重機を使用するため、未経験からではハードルが高いと思われがちですが、まったく問題ありません。私も大型自動車免許は入社後に取得しました。取得に際しては、会社から金銭面で補助もあり、しっかりとした研修制度もあります。逆に未経験者の方が、先輩からのアドバイスや意見を素直に受け入れやすく、吸収も早いように感じます。採用前には現場見学もあり、実際に働いている方と話ができます。私も見学時に、ほとんどの社員が未経験だったということを知り、気軽に声がけもいただき、とても安心した記憶があります。

最大の魅力は、プラベートが充実できること。前職によっては多少収入が減る方もいるでしょうが、趣味や自分の時間を大切にしたい方にはオススメの職場です。私の場合も、ほぼ毎日17:30には帰宅できています。前職のように急に予定が入ってくることもなくなり、日常を計画的に過ごせるようになりました。妻からは「毎日、ちゃんと帰ってくるようになったね」と好評です。多くの社員は趣味を充実させています。最近入社した後輩は、新しい趣味としてサーフィンを始めましたね。オンオフをしっかり保てる環境で、ぜひ一緒に働きましょう！