前職の契約期間満了を目前に控え、転職先を探していました。もっとも重視していた条件は、高齢の両親が住む西区内の勤務地であること。毎日様子を見に行きたいという理由があったからです。そんな時に、偶然目に留まったのが当社でした。ちょうど高齢の作業員が辞めるタイミングだったようで、巡り合わせだと感じて入社を決めました。

まったくの異業種でしたが、心配はありませんでした。求人情報でおよその仕事内容は理解できたからです。スコップを使ったり、土嚢を積んだりといった土木作業が多いイメージを持ちましたが、私にとっては自衛隊の経験が活かせそうだとプラスに感じられました。実際に働いてみても、入社前のイメージとはほとんどギャップはありません。1月に入社してから約4ヶ月が経ちましたが、人間関係も良好で、いろんな面でサポートしてもらっている実感があります。

一般廃棄物最終処分場の指導・誘導スタッフの仕事は、市民の方がごみ廃棄のために処分場に持ち込まれる際に、安全に投棄できるよう、誘導・指導を行うことです。

ほかにも側溝の清掃、場内の除草も仕事のひとつです。作業員は重機を扱わないため、大型免許の取得も必須ではありません。他の運転手がおこなう測量士の勉強などもしませんが、埋立場の基礎知識などは必要で、入社後にしっかりと研修が実施されています。

福岡市では最終処分場へのごみの持ち込みには、受付可能なごみの種類やルールが定められていますが、中には守っていただけない方もいらっしゃいます。そんな場面で、正しくルールを説明し、しかも円滑に協力のお願いや指導をしなければなりません。私の指導を通じて、改善されていく状況が目に見える成果につながった時は、大きなやりがいを感じます。もちろん、難しい判断が必要になった場合には、先輩方がサポートしてくれますので心配は要りません。

当社の定年は60歳（65歳まで嘱託再雇用制度あり）。それまでお世話になるという前提で、しっかり働きたいと思っています。自衛隊でハードな訓練を積んではいましたが、会社業務としての土木的な作業はまったくの素人です。まずは、今の現状から一つひとつの作業をより手際よくこなしていけるように、日々の仕事に取り組んでいます。

私の場合、一度定年をしてからの再就職。そのため、上司や先輩は自分の子供と変わらない年齢です。一世代も二世代も年下の先輩たちに、ちゃんと敬語を使えるか、自分の立ち位置をわかって仕事ができるかということも重要です。職場の雰囲気が崩れないように心がけながら、少しでもチームのため、会社のために、私自身の経験を活かしていくことも目標のひとつです。

50代、60代の方にもチャンスがある職場だと思います。元々、私の採用枠は50代前半の方を想定されていたそうです。つまり、私はそもそも会社から見れば条件外だった訳です。書類の時点で落とされていても不思議ではなかった。しかし、当社は一律で年齢区切りをせずに、ちゃんと私の中身を見て判断していただきました。この会社は、人を大事にする温かい面があると感じています。

そういった会社ですから、一番大切なのは対人関係。職場の人はもちろん、廃棄物を搬入してくる方とのコミュニケーションを円滑に行える方に来て欲しいと思います。屋外での仕事なので決して楽ではありませんが、勤務時間もしっかりしていて残業もほとんどありません。オンオフのメリハリをつけられますし、給料も悪くはないと思います。50歳以上の転職となると、給料が安かったり、夜勤などの仕事が多くなったり、給与や勤務時間が厳しい条件の場合が多くなるのかと思いますが、当社はとても恵まれていると思います。年齢を気にして諦めずに、ぜひチャレンジしてください。